日曜日

私は香留と二人で、とあるファミレスに来ていた


金曜日の夜のことを深く反省している様子の香留に、私は引っ越しと転校の話を始めた


そしてやっぱり驚くのは…


「S大っ!?」

転校先のS大のことだった


「いいなぁ…S大に行けるんだ、ナナ」

「よくないよ…、私はA大のままがよかったな」

「何言ってんのよ!あの陽介くんに毎日会えるなんて、チョー幸せじゃん!」

「はい!?」

「羨ましいなぁ〜。父親同士が親友か…。家も隣だし、学校も一緒。そんな贅沢私も味わいたいよ…」

「か…‥香留?」


遠くを見つめる香留の視界を手でさえぎった


「陽介くん彼女いないって言ってたけど、私みたいなのタイプじゃないかなぁ」


「………」


私が引っ越したことや転校したことなんて興味ないみたい…


さっきからアイツのことばっかりじゃん…

もしかして香留…

「陽介くんのこと好きなの?」

私の質問に香留は目を輝かせた


「まぁね…。一目惚れってやつ?秒殺だったよ。」


秒殺か…‥

あんなのに秒殺されちゃう香留って‥

意外に変態だったり‥?





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