｢じゃ頼むよ。これ、はい｣
そう言って、私に紙を渡した春人くんは中に入っていった
頼むよ、って言われても…
紙にはたくさんの品物が書かれていた
こんなにたくさん…
なにするの…？
｢ねぇ、買い物って…今日なにするの？｣
すると、陽介くんは勢いよくこっちに向きを変えたかと思うと、また元の向きに戻った
…‥ん、なに？
｢…歓迎会…｣
｢歓迎会？｣
｢お前ん家のな。‥ったく面倒くせぇことするよな‥｣
歓迎会か…
それで買い出しに行くのね…
｢なんで俺がお前と行かなきゃいけねんだよ…｣
｢………｣
…さっきから聞いてりゃ、ずいぶんと言ってくれるじゃない
こいつ……
間違いなく性格悪いな…
｢そんなに嫌なら行かなきゃいいじゃん。私だってあんたなんかと行きたくないし｣
｢……なに？｣
｢なによ｣
｢……｣
｢……｣
バチバチと光るなにかが、音をたてて盛り上がる
｢こんなやつとこれから過ごすのかと思うと、俺の人生も終わったな｣
｢こっちのセリフよ！来たくて来たわけじゃないし、どうせならもっと性格のいい人がよかったな！｣
｢言ってろ｣
｢あぁもっと言ってやるわよ！｣
こんなやつが本当に条地家の息子！?
春人さんやおじさんに全く似てないじゃん！
そりゃ…顔や格好は…
やっぱりエリートだけあってかっこいいとは思うけど…
で、でも！！
性格は最悪っ！！！！
口悪いし、態度でかいし
なによりも、女性に対する接し方がなってない！！
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