億万色Love




『もしもし』

「あ、お母さん?あのさ今日って、昨日行ってた春人くんの送迎会やるの?」

『もちろん、やるわよ。早く帰ってくるんでしょ?』


どうしよう……

確認の電話を掛けた私は、お母さんの返事を聞いて肩を落とした


いや…決して春人くんの送迎会をやるのが嫌なわけじゃない

春人くんには無事、海外へ旅立ってほしいんだけど…


香留は来る気満々だし、かと言って送迎会に陽介くんが参加するとは思えない


でも、一応兄弟だし…


それに送迎会っていっても、いつものように食事するだけだよね


「なるべく早く帰るけどさ、今日送迎会やるのみんな知ってるの?」

『うん。みんな今日は早く帰るって。』

「陽介くんも?」

『そうよ。なに、どうしたの?なにか用事でもできた?』

「う、ううん!なんでもないの!分かった。じゃあ早く帰るから。」


なんか、みんな……

お母さんに押された感じですか?

そんな感じがしてたまりません…


「ねえ、送迎会って誰の?」


「!?」


突然、香留の顔が目の前に…


送迎会のことを聞かれまいと、香留から離れて電話していたはずなのに……


「ナナ?」

「……」


好奇心旺盛な香留ちゃんだもんな…




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