「家に…?」

「うん」

「来い…と?」

「うん」

「なんで…かな?」

「それは陽介くんから話しがあるからじゃない…?」


「なんの話?ていうか、なんで私?」

「それは…」

「それは?」

「………(汗)」



たった今、香留に昨日の事を話した


陽介くんが家に来いと言ってる、と告げると、香留は一瞬で表情を曇らせた



「私…香留が陽介くんのことを好きって言っちゃったんだ…」

「え゛っっ?!!」


「ごめんなさい!でもね、あれは言おうとして出たんじゃなくて、陽介くんがあまりにも無関心だったから…つい…」

「嘘でしょ……」


「……ごめん、香留。でも"好き"と言ったというか、香留の名前が突発的に出ちゃって……。それで陽介くんが話しの流れからして気付いたんだと思う。だから家に呼ばれたんじゃないかな…」



ほんとにごめんなさい………


もう…香留の顔が見れない…


もし、私のせいで香留が傷つくようなことになったら私…



「行くしか…ないよね」


「いや、十分断っても平気だと思うよ」


「でも、あの条地陽介に名指しでお呼ばれされるなんて、二度とないチャンスだし」


やっぱり…そう思うものなのかな…


香留は陽介くんが好きなんだし


どんな状況であろうと、陽介くんに会えることを喜ぶんだ…



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