香留さんよ…
あんたって人は本当……
はぁぁ…
深いため息と同時に、先ほど大学前で別れた香留に視線をやる
軽いあしどりの香留は、あっという間に私の視線から消えた
すぐ来たバスに乗り込み、一番前の席に座った
断ればいい話
しかし、すぐに折れる相手でもなく
それに、全く進展がない香留の恋を知ってか、私は首を横に振ることができなかった
さて……
どうしましょうか。
あの陽介くんが喋るかな…?
いやナイわ……ナイナイ!!
プライベートどストライクな部分じゃん?
はは…喋るわけないじゃん?
しかも、こういう話って始めの切り出しが重要だし
まさか香留の気持ちを盾にするのなんて考えちゃダメなわけで…
ただ"開かずの間"を拠点に生活してらっしゃるのかを確認したいだけなんだから、直球に聞けば早いのは早い
でもなんで私が気にするんだ、ってなると言い訳がなくて
その辺が一番悩むし、気まずいところなんです
"さりげなく"とか"態度で感じて"とかさ……
私と陽介の間柄、そんなレベル高いのムリだから!
それが一番難易度高いから!
………諦めちゃう?
香留には"聞き出せなかった"とごまかしますか…
でもなぁ〜…
香留のことだもん
ごまかせたとしても、終わりそうにないよ
次の指令が今回よりハードと想像するだけでも怖い…
やっぱりここは《当たって砕けろ》だ!
七元 凜 21歳
キューピットを誠心誠意努めさせていただきます!
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