"私のも協力して"


そう。


たとえ、矢島華子が終わったとしても


私には最強の壁となる戦いがある



香留のキューピッド…………。


あぁ…これも私なしで、どうにかならないかな…


なんて、私最低だ

約束だし、相手が陽介くんだろうと立ち向かうのよ…!



「……………ハァ」


とは思ったものの、やっぱり頭が重い


"陽介くんのこと、ちゃんと正面から見ていこうと思う"


あんな恥ずかしいこと、よく言ったよね…私

一晩明くと、昨日の一部始終は全て消してしまいたい記憶となっていた


やっぱり恥ずかしい言葉を言ってしまったと改めて後悔した自分がいる


でも陽介くんのあの態度を思い出すと、そうでもない言葉だったってことも分かるけど…

それにしても昨日の展開は予想通りすぎて、びっくりしたな


一応、陽介くんへの見方が変わった私


そのうち……好意を寄せ始めたり…?


「………」

ないないないないっ!!!!!

それだけは絶対にない!!!!


陽介くんどころか、男に惹かれるなんて………想像もできないわ…

バスの中でも考え込む私


通学通勤ラッシュで賑わう車内でブツブツと独り言がもれていた私は、すでに【変質者】扱いの目で覆われていた



その中に陽介くんがいたことは、もちろん言うまでもない





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