花が咲く頃にいた君と

昨日こいつらにカミングアウトされて、



脅されて、気づいたらこのポジションにいた。



それだけなら簡単に降りられた。


問題は、こいつら変態の親衛隊にケンカを売られたこと。



負けず嫌いのあたしは、ケンカを売られたら買ってしまった。




そうなったらどちらかが白旗を上げるまでケンカは続く。




「あんたらわざとでしょ?」

「えっ、何が?」



笑いを含んだ声。


怒りが込み上げてくる。

怒りは水面下で、メラメラと燃え上がり、ゆっくりとあたしのオーラを燃やしていく。



「あんたらわざと、ことをデカくしようとしてるでしょ

何か恨みでもあんの?」


柊は驚くでも、笑うでもなく、無表情であたしを見下した。



何も映さない“無”



それは、ある種、完璧な“怒り”



「…あるわけねぇじゃん!ことをデカくした方が楽しいだろ!」



細められた瞳、屈折した心であたしを笑ってる。


「…俺たちが!」