花が咲く頃にいた君と

いつかよりも血色の良い肌は、手術が成功したことを意味していた。


もう、小夜に儚さは無い。


ただ“生きる”という意思で満ち溢れている。



「結女ちゃん、わたし手術に成功したよ」

「おめでとう」


それは心からの言葉、けれど笑えているのだろうか。


自信は無い。




「これでわたし、死なないよ」


…そう、良かったね。



小さく喉を鳴らして、飲み込む言葉。



あたしの心に一番近い女の子。


誰にも開けなかった、あたしの心を唯一知る子。


…怖い。



それが率直なあたしの気持ち。