花が咲く頃にいた君と

思い出っていうのは、記憶だけじゃない。


何か物だったり、場所だったり


それを大切にすることは、何も悪いことじゃない。




むしろ大切にしないといけない物だと思う。


思い出が自分が生きてきた道であり、財産なのだから



それを無くすことは出来ない。


それがどんなに辛いかことでも、思い出にしたくないことだとしても



ちゃんと思い出にしなくちゃいけない。


そしてその思い出の中で、お母さんだけを置き去りになんてしちゃいけない。



じゃないと、誰がお母さんの軌跡を語るの?



「出ていくなんて、辞めよう?」

「結女、違う」

「何が?」

「俺はダメな父親だ。お前が一番しんどいときに気付いてやれなくて、お前を突き放して、もうそんなの嫌なんだ。

俺はちゃんと結女の“父親”になりてぇんだよ」