花が咲く頃にいた君と

「俺らは深いとこで繋がった、突っ込んだ仲なんだよ」

「なんか、やだ。卑猥な響きに聞こえる!」

「それはお前の頭ん中が、卑猥なことで埋め尽くされてるからだろ」

「何だと!?」

「エロしか頭に無いやつは、大変だな」


クツクツと、喉を鳴らしながら笑う横峯は

相変わらず鬼畜だ。



あたしは呆れた視線を横目に送った。




あれから、伊吹と横峯に、色んな話を聞いた。


伊吹達が養護施設でどんな風に育ったとか

柊は小夜のことを、一人の女の子として見てるとか

小夜は鈍感だから、それに気づいてないとか



本当に色んな話。



あたしは笑いながらも、内心はその話を聞いていたくなかった。



小夜のことも、東向日のことも、もう全部無かったことにしたい。



それが、あたしの正直な誰にも言えない気持ち。



だって、2人のことを考えると


ギュッと胸が苦しくなる。



如月のことを考えると


涙が出そうになる。