花が咲く頃にいた君と

大変な出来事だった。


けど、たったの2ヶ月。


東向日や、その不愉快な仲間達に振り回されたのは


たったそれだけの時間だった。



あれから直ぐに東向日は柊と共に小夜を連れて、アメリカへ飛び立った。



あたしはと言えば、意識が戻ったその日に、速攻このボロアパートに帰ってきた。



そして、何もなかったかの様に十夜と暮らし、下宮比さんの所で、バイトをする。



だから、東向日とは一度も会ってない。





「おーい!結女!」

「名前で呼ばないで頂けます。伊吹くん」




あれは夢だった。
毎朝思うけど、彼らがそれは違うと証明してくれる。



「えっ!?いいじゃん、別に!俺ら“ナカヨシ”だろ!寧ろ“シンユウ”」



校門を潜った所で、待ってました!と言わんばかりに、伊吹と横峯に挟まれた。


「うわー。勘違いも甚だしいわ」

「何、そのジト目!?俺イタイ子じゃないから!」



何だかんだ言いながらも、こいつ等とは今でもつるんでる。


もちろん。友達として。