花が咲く頃にいた君と

どのタイミングで、結女と彼を会わせるか。


ずっと考えていた。



しかし、事態はそうもっと難しかった。


何故なら、彼女はまず俺の存在自体知らないからだ。



隣の席、ポジションに文句の付けようはない。



けど口が動かない。


何事にも無関心な彼女



群れることもなく

かといって、ずっと一人というわけでもなく


少し変わった“女子高生”だと思った。




何となく

彼女を見つめる日々が続いた。



春はうとうとして


夏は真っ青な空を瞬きもせず見つめ


秋は伏せた瞳が文字を追い


冬は膝掛けを肩から掛けて、顔を埋めたり


彼女はどこか

ぼーっとしていて


掴み所のない女の子だった。




彼女を見つめて、日増しに思う。



何と話し掛ければ、彼女は興味を持ってくれるだろう?


笑ってくれるだろう?




“金のなる木”

目の前にあるのに、手が出せない。


気付いたら、毎日そんなことばかり考えていた。