花が咲く頃にいた君と

それから直ぐに、俺は東向日 朋哉の“息子”になった。



けれど、その日から、彼のあの優しい瞳は見たことはない。



“人形”東向日の籍に入ってすぐそれを実感した。




『妹が居るそうだな』

「はい」

『お前はもう“東向日家”の人間だ。今後一切関わるな』

「えっ!?けど!妹は!」

『お前は“人形”だ』



焦る俺の声を遮ったのは、冷たく威圧的な声。


もし、これ以上、何かを言えば確実に殺されると思った。


それほど東向日 朋哉は恐ろしい人間だった。



青ざめた俺へ、彼は冷たくいい放つ。


『妹の病気を直すだけの、金が欲しいんだろう』

俺は何度も頷いた。