僕が君を護る盾となろう

「やぁやぁ!初めましてと言った所かな?俺は夢田という」

昇が倉庫に入るなり一人の男が声をあげた。
人の輪の中の真ん中に居る男だ。

「さぁさぁ、あんまり時間も無い。ささ、座って座って」

昇が席に座ると目の前に缶コーヒーが置かれた。

「外は冷えるからねぇ。暖まらないと」

夢田がコーヒーを飲みながら言う。

「さて、君は既に我々の仲間と言われても仕方が無い。それは分かってるよね?」
「…はい」
「うんうん。良いねえその目つき。昔の仲間を思い出すよ。さて、我々は反政府団体ブレーメンだ」
「反…政府団体?」