突然、先生が現れてビックリした。
先生は助けに来てくれたの?
私は少しの安堵から涙が滝のように流れ落ちた。
先生と元カノが何か言い合ってる。
何を言ってるのかわからない。
私の方を見て“大丈夫か?”と言ってくれた先生。
それだけで嬉しかった。
でも先生はまた元カノの方を向いて何か言ってる。
その時――……。
元カノが鞄から何かを出した。
元カノの手に目をやる。
銀色をしたそれは街灯の光りに照らされ冷たい表情を見せていた。
ナイフだ。
どうしてナイフなんか……。
手にナイフを持った元カノが、ベンチからゆっくり立ち上がる。
怖い……。
逃げなきゃと思っても恐怖で足が動かない。
体がガタガタ震えだす。
いや……。
いやだ………。
私は目をギュッと瞑った。



