【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて―先生の声を聴かせて―




―瑞樹Side―



朝のHRのために教室に入った途端



「先生!」



と、いきなり1人の女子生徒が立ち上がった。


こいつは確か昨日、保健室に来た吉川だ。



「ん?吉川、どうした?」


「先生は香月さんを特別扱いしてませんか?」



俺は香月の方をチラッと見た。


相変わらず窓の外を眺めている。



「俺が?香月を特別扱い?どうしてそう思うんだ?」


「補習ですよ。保健室で毎日のように阿川先生と2人で補習してるじゃないですか!」



はぁ……。


俺は小さく溜め息をついた。


また苦情かよ!


もういい加減にしてくれよ……。