「…分かった」


ファーストキスはモモのために取って置きたかったけど…。

今キスをして、何事もないフリをするのがたぶん一番。


「お?…いい?」


うう〜!!どうすんの!!

目閉じんの!?

てか、このままでいいの!?


プチッ


あー…もうダメだ。

考え過ぎて何かの糸が切れた。


どうにでもなれ。




「おい」


突然あたしたちのテーブルに現れた男。


「お前どんだけバカ?」


ていうか、ていうか…!!


「いきなり何?つーか誰?」


さっきの表情が嘘のよう…。

ナスが重い声で聞き返す。