三時間目の数学が終わって、廊下の騒がしい声が屋上まで聞こえてくる。




あのあと、たっぷり三十分泣いた。


その最中「気づいてあげられなくてごめんねぇー」と一緒に泣いてくれた真菜や「中途半端に泣くんじゃない!もっと泣け」と言ってくれた結花。



本当にありがとう。




「じゃあ次、総合だし…戻る?」




「うん。」



私たちは扉を開けた。




カシャッ――――‥‥・・・・




微かに聞こえた音。




「エマ?」




そこに、誰か居る。




「あーごめんごめん。」



脳裏にゆかがよぎった。




*