王子な女好き

 
 
適当に空いてる教室に入ると、淳は手をあたしの口から離した。



「あ、手ね。ごめん、離すわ」

「もうっ…ばか――…んっ…」


手が離されたと思ったら、あたしの口には淳の口が重なっていた。



「ふっ……ぁ…ん」

「ほんっと、洋子は隙がありすぎ」


淳は笑いながらあたしの頭を撫でた。