「一応、休みかな」

「一応?」

「うん。俺はあの店の社長の友達だから、好きな時に休めるんだ。だからと言って休みまくってるわけじゃないけどね」

「へぇ……社長さんと友達って凄いですね。春樹さんと同じ年なんですか?」

「いや、俺より五歳上。今、二十五だよ」

「え? という事は……春樹さんって二十歳なんですか!?」

「うん。正確に言えば今年で二十一」

「えぇ!?」

驚いた私は、車外に洩れそうなくらい大きな声で叫んだ。


「もっと老けてると思った?」

「あ、いえ、その逆です」

髪の毛を染めてるからかもしれないけど、十八歳くらいだと思ってた。


それなのに六歳も上だなんて……私の本当の年齢を知ったら、春樹さんはどんな反応をするんだろう。