男は、控え室の椅子に座っていた。 こののど自慢のディレクターに、控え室で待つように言われたのだ。 やがて、ディレクターが控え室に入ってきた。 「お待たせしてしまって、すみません。」 「いえいえ。」 と、男は応じる。そのまま、男は話し続けた。 「いやぁ〜、まさか合格になるとは思ってなかったですよ。皆、片っ端から不合格になってたから」 ディレクターは苦笑してから、男に告げた。 「本来なら、貴方は不合格なんですよ」 .