後ろから肩を叩かれた。 叩いたのは、もちろん春香。 こいつはいつもと同じみたい。 「何、春香?」 「それがさぁ、まあ聞いてくれよ」 春香は身を乗り出すように顔を近づけると、私に耳打ちをする。 ホームルームは続いてるみたいだが一番後ろの席だし、 先生は気づかないだろう。 春香はボソボソと話し出す。