まだ陽の登らない街を車が走る。 市街地に入って細い路地裏を抜け着いたのは錆びれた病院やった。 こんなやぶ医者っぽい病院…大丈夫なんかな? そんな俺の思いに反してズンズン進んで行く凌さん。 慣れたとこ…なのかな? 凌「篠崎さん!」 「おー、凌。久しぶりやなぁ」 凌「挨拶とか後にして。こいつ、見たってや」 「冷たいなぁ~相変わらず。…こっち、そのまま運んでや」 晴「……」 裏口のような扉から出てきたのは無精髭を生やした男の人。 …ルックス完璧やぶ医者やんっ! .