慌ててタクシーを止めて凌さんを待つ。 しばらくしてすぐ、凌さんのジャケットを羽織わされ抱えられた翔央の姿が見えた。 晴「凌さん!」 凌「おん」 短く答え翔央を抱えたままタクシーの後部席に乗り込む。 俺も反対側から乗り込んだ。 凌「すいません、篠崎病院まで」 「わかりました」 行き先を告げ、車が出発する。 病院、か。 …翔央、顔色が悪い。 .