本当に酔うと面倒くさいなぁ…
玄関まで晴樹を引きずっていき凌さんを待つ。
『よいしょっ』
ふう…
やっぱり一人じゃ家までは無理やな。
ガチャ
凌「…」
『あ、お疲れ様です…どうしたんですか?』
肩にもたれかかる晴が落ちないように顔だけ向ける。
動きを止めた凌さん。
何…?
凌「…あぁ。ううん、何も無いわ。ここにおったんやな?中に居れば良かったのに、体冷えるやろ」
『晴樹が他の方に絡むから。…手間掛けさせてすみません、凌さん』
凌「ははっ、お前が言う事ちゃうやろ」
晴「ん…にゃ」
凌「こいつは…全く。ほら、晴樹行くぞ」
『腕回して、晴』
晴「うんー…」
凌「…いいよ。荷物持ってくれる?おい、晴樹」
晴「ん…?」
『え…』
凌さんは荷物を預けると晴樹を半ば無理やり背負った。
『…重くないですか?』
凌「全然。まぁお前よりはな」
『俺の体重なんか知らんでしょう』
凌「だいたい分かるよ(笑)…さ、はよ帰ろ」
何かいつもと少しだけ様子が違う。
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