光「俺の本名は一瀬聖。昔生き別れた妹がいます。彼女の名前が一瀬莉依」
莉依、その名前が出て心臓が波打つ。
雅「莉依ちゃん…妹なんや」
由「…嘘」
光「お二人も名前はご存知でしたよね。…翔央は一瀬莉依、捜し求めていた俺の妹でした」
隼「な……!…ああ、だからか。…俺なんか光輝さんには反抗出来へんねん」
由「言われれば似てる…かも、ね」
比「…いつ知った?」
光「つい先日。五十嵐悠さんが来られた日です。…あの後、俺の家に訪ねて来たんです」
雅「…収穫って、光輝の事やったのかもな」
隼「うん?」
雅「いや」
光「今から話す事は伏せておいてください。…妹の為にも」
皆が首を縦に下ろし再び光輝は口を開く。
光「…昔は4人家族でした。裕福では無かったけど、暖かい家庭だった」
けど、崩れた。
桜の花が散る頃、家族の繋がりも。
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