凌「あ!ねー、何で由樹さんあんな機嫌悪いんすかー?」



雅「…さあな、ほっといてやって」



凌「ん?…晴樹、何か様子おかしない?何かあった?」



晴「…さっき男の人が来て」



凌「男の人?あっちの人?」



晴「お客さんじゃなくて、…妹を捜してるんやって。その人が…」



凌「!?…何て人?名前聞いた?」



晴「…五十嵐悠…って言ったかな」



凌「…」























翔央の名前が出た事で、そっちにばかり意識を飛ばしていた自分は気づかなかった。








凌さんの顔色が変わった事。



雅さんの隠している事。








なんも、本当に何も。




俺は気づいてはいなかった。











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