『ッや…』 由「莉依!?」 捺「おいっ!」 一瞬やった。 捺生の手を振り払い、玄関から莉依が飛び出していった。 捺「ちっ…」 由「待てって!」 追いかけようとした捺生を思わず止めた。 そもそもこいつが原因だったんと違うか、莉依がここに来たのは。 今も、あんな状態にして。 捺「放せや!」 由「お前に追いかける資格あんのかボケ!」 捺「あ゛ぁ!?部外者が口挟むなや!」 由「誰が部外者やねん!」 手が出そうになったその時、 「…何を人んちで揉めてんすか」 やけに静かな声が降ってきた。 .