由「…なぁ」
雅「ん？」
由「昨日の…事やけど」
昨日、結局あのあと話はなぁなぁで終わっていた。
雅「昨日…？」
由「昨日、あ今日や。…お前、莉依が好きなん？」
雅「え？おん」
由「そうか…」
雅「…？」
やっぱりそっか。
複雑やな。
雅「由樹も好きやろ？」
由「はっ？ばっ、好きちゃうわ！」
雅「え、嫌いなん？」
由「そういう訳じゃ…」
雅「うん。やんな」
…ん？
由「なぁ…？」
雅「ん？」
由「それってどういう好き？」
雅「は？」
由「何か…誰にも渡さへん、って感じ？」
雅「なんやそれ」
由「笑うとこちゃうって！」
雅「いや、分からへんし」
由「…そうなん？」
雅「ん。なんなん？…あ、由樹のことも好きやで？」
由「き…っ、キモイ！」
雅「ははっ」
何や。
まだまだ自覚ナシ、か？
まぁけどこれから先、どうなるかなんて分からない。
ただ、俺たちの間に入るのが莉依なら良いか。
そんな風に思って空を見上げた。
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