晴「あの…昨日雅さんと揉めてはった女性が…」
また夜が来た。
店を開けて数時間、そこそこに混み始めた頃、受付にいた晴樹がフロアに来る。
由「え、雪乃ちゃんかなぁ?今どこにおんの?」
晴「フロントでお待ちいただいてるんですけど、雅さんに伝えましょうか…」
由「せやなぁ、じゃ僕行くわ♪雅ちゃんには言わんといて」
晴「は、はい。分かりました」
由「じゃ引き続き受付頑張ってな!」
晴「了解です」
あんな事した翌日にどのツラ下げて会いに来るのか。図太いあの女の神経を疑う。
チラッと見ると、章平は奥で常連客の接客をしていた。
由「すみません!ちょっとこっち、来てもらえます?」
雪「…外に雅がいるの?」
由「まあまあ♪」
雪「え…ちょっと!」
半ば無理やり、店の外に連れ出す。
こんなん、他の客に見られたらイメージダウンやな。
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