雅「っ、莉依!」 時間は深夜。 だから部屋全体が暗くても不思議じゃない。 けど今夜は、明かりが点いていて欲しいと心から思っていた。 雅「…はぁ」 一呼吸、 そして寝室へと向かう。 ベッドを占領するのは悪いと頑なに言い張る莉依ちゃんに、俺が仕事に行っている間は使うようにと言い伏せた。 だから、雪乃の言葉がハッタリで何もなかったら、莉依ちゃんはそこにいるハズや。 雅「…」 居ない… 雅「っ」 リビング、風呂、トイレ… どこにも彼女の姿が見当たらない。 .