光「ちょ…ちょっと雅さん!」



比「おい、何考えてんねん!離せや!」















怒鳴りつけて客の胸ぐらを掴み上げる雅さん。




勿論、客は女性な訳で。
















「雅が悪いんやろ?」



雅「そうやったとしても…アイツに何の関係がっ」



「…許せない。何で私はダメであの子だったらええの?」
















全く話が見えない。




取り乱しきっている雅さんに対し、締め上げられていても冷静な女の表情はどことなく異常に映った。























慎「何の騒ぎや!」



光「あ…慎さん!」



雅「離せ!比呂さん何で止めんねん!!」



比「止めるわボケ!」



慎「…」





















少し見回しただけで状況を把握したのか、慎さんが二人の間に入る。





















慎「雅落ち着け。…雪乃さん、貴女もこちらに、よろしいですか?」




















有無を言わさぬ慎さんの声に、また店内は静まり返った。









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