放牧を探し回った。 慣れない店にも行ったし、こんな歩き回ったのは何年ぶりか。 一向に手がかりは掴めず、気が付けば日は暮れていた。 歩き疲れた俺は、公園のブランコに座っている。 砂場とブランコと…街灯もあまりない小さな公園。 こんなとこ、あったんやな… さっき慎に電話を入れたけど、もう話す力も残ってなかった。 しばらく休もうと、ブランコに腰を落ち着かせる。 意識も次第に身体を離れていった。 .