しばらく2人のやり取りをただ見つめていると、ふと男…捺生さん?が振り返って視線がぶつかった。
…まただ、嫌な感じ。
捺「…光輝、こいつ何?」
『こい……こいつって…』
光「ああ!!ごめん、ちょっと取り乱したわ……えっと、捺生さん。こっちは2ヶ月前にうちの店に入った翔央です」
捺「裏?表?」
光「表ですよ?」
捺「表!?何考えてんねん?」
光「え…?これだけ男前なんやから不思議ちゃいますやん?…んで翔央、この人は捺生さん。慎さんとこの店作って働いてる人やで」
捺「…慎に押し付けられたんや」
光「ははっ、まぁええやないですか?店終わったらみんな驚くで、行きましょう!」
終始ハイテンションの光輝さんに引きずられ、捺生さんは控え室の方に消えていった。
それにしても表と裏って何なんだろう。
表、って光輝さんが言った時、殺気がした気がした。
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