由「ええなぁ…その顔。ゾクゾクする」
『はっ!?』
由「泣かせたくなってまう。…ふふっ」
『ゆ、由樹さんキャラ違い過ぎです…』
由「キャラはキャラやし。俺は求められてるモノを完璧に演じてるだけやで?」
『…』
由「まぁそれはお前も同じやろ?…仲良くしようや」
『ちょっ…何!?』
馬乗りになられて身体の自由がほぼ無くなる。
予想外の事が続き過ぎてまた体温が上がるのを感じ始めていた。
…その時。
雅「…なぁ、俺のベッドでそう言うのん止めて」
『!!』
由「……チッ」
雅さんの声がすると、舌打ちと共に由樹さんの体重が退いた。
見ると雅さんは入り口にもたれかかってこちらを静かに見ていた。
由「…気ぃきかせろや」
雅「アホか。その子病人やで」
由「…スイッチ入れたのこいつやもん。なぁ?」
『いや…なぁって…言われても…』
雅「具合は?」
『あ、大丈夫…』
雅「なら飯食お、リビングに用意したから」
由「あ、ほんま?腹減ったー!」
あっさり部屋から出ていく由樹さんを呆然と見送った。
何だった、んだろう…
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