「翔、どうかした?」
それ以降口を閉ざし、こっちをじっと見る男への対応をどうすれば良いのか考えあぐねていると店の中から誰かが出てきた。
『…光輝さん』
光「ずっと話声聞こえとったから……あ」
私から来訪者の男に視線を移し、光輝さんが固まった。
『光輝さん…?』
「光輝。久しぶり」
男も光輝さんを見て無表情でそう言う。
何、知り合い…?
…しばらくの無言を切ったのは、光輝さんやった。
光「っ~…捺生さんっ!」
捺「何や、忘れられたのか思た」
光「そんな訳ないじゃないですか!久しぶりじゃないですよっ、この3ヶ月めっちゃ大変やったんですよ!!慎さんはフラフラしてるし凌は売り物摘み食いするしでっ」
捺「……なるほど、つまり変わりないって事やんな」
光「そうなんです!」
…光輝さんって真面目で大人な人だと思ってたんだけど、こんな顔もするんだ。
ってか、みんなの事も知ってるみたいだし本当に何者?
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