私がモデルの乙宮侑姫であるのも勿論、知ってる。 「竜崎君…あんまりくっつかないでくれるかな…」 私がそれだけ言ったところで、楓の所にクラスの女子達が集まってきた。 「竜崎くぅーん♪ねぇ、楓ってよんでいい??」 「ねー竜崎君って、田代さんと知り合い??」 次から次へと女子に質問ぜめになっている 楓の隙を見て私は逃げた。 1時間目始まってしまうけど…いい。 テストでなんとか点をとれば出席日数が足りなくても留年は防いでくれる約束だ。