一番最初に聞こえたのは純君の声。
「侑姫ちゃん!!危ないッッ……!!」
は??
撮影中に何叫んで……
と思った瞬間アタシの身体に衝撃が走った。
緋山匡が凄い勢いでアタシを突き飛ばしたから。
「い゛ったぁー!!」
勿論アタシは前に滑って、膝を擦りむいてしまった。
その後に響く、像と像がぶつかったような低くて鈍い音。
「何すんのよ!!膝がすっ…………」
文句を言ってやろうと振り返ったら、寝そべっている緋山匡とその横に無惨に形の潰れたいつも天井に付いているライト。
その脇に赤い液体。
……血……??
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