しかし、現実はそう甘くなかった。


「うわ、酷い顔だね。また夜中までぷよぷよでもやってたんでしょ?」


「ぷよぷよなんかやってない、ちょっと早いけど作詞……とかやってみようかな……とか……」


純君はアタシの言葉を聞いて驚きぎみ。


「まじ?侑姫ちゃんが仕事の事で動くのって女優の仕事だけだと思ってた」



確かにアタシが一番好きな仕事って演技することだから、女優の仕事とかなら家で地味に準備したりしてたけども。


「歌詞、なんかいいの浮かんだっぽかったから」


本能的にガリガリ書いてっただけだし。


「へぇ?」


そぅ呟いて勝手にアタシの机の上の何十枚のうちの一枚を手に取った。



「……」


無言で読み続けないで何か言ってよ!


アドバイスとかさ、あるでしょ。


いろいろ。