「あぁ、田代さんかぁ。なんか存在感薄くて。ごめんごめん。」 んだと、こらぁ?! クラス替えのないこの学校でもぅ2年間も一緒だっていうのに。 「ちょ、松嶋さん言い過ぎだって。」 楓がオロオロし始めた。 「竜崎君、別にいいんです。存在感薄いのはホントだし。」 下を向いて泣きそうなフリをしておく。 「そんな事より、楓君っ、奈々ね、英語出来ないから竜崎君に教えて欲しいの。いい??」 おー、おー、上目遣いやってら。