――次の日。 朝食のトーストを食べながら、私は考え事をしていた。 「詩チャン、体調でも悪いの?」 クリーム色のエプロンをした母が心配そうに私の顔を覗き込む。 「大丈夫だよ」 私は笑ってそう答えた。 「昨日、夕方に寝たから寝過ぎて寝ぼけてるんでしょ?」 音也が私をからかう。 「そんなんじゃないよ」