「へ?」
「だってこないだ、俺と君がしゃべってる間、ずっと俺のことにらんでたもん」
「……」
陣が?
大倉さんを……?
「え……えぇぇ!? すみませんっ!
あのっ、違うんですっ!
あいつは誰に対しても態度がデカイってちゅーか、頭おかしいっちゅーか……」
あぁもう、ホンマすみません!
半泣きであやまるあたしに、大倉さんはフッと笑って言った。
「友達?」
「……」
もしかして。
これって、探られてる……のかな。
「幼なじみ、です」
「カッコいい子やん」
「っ!そんなことない! 大倉さんの方がずっと――」
思わず滑りおちた言葉を、途中で飲み込んだけど、遅かった。
大倉さんはまたフッと笑って、アイスの棒をゴミ箱に捨てた。
「店番、今から抜けられる?」
「え?」
「遊びに行こらよ」



