私はそんな2人の側をそっと離れて


校庭の端にある階段まで行きズボンをめくった



「やっぱり…」


膝は予想通り擦りむけていて血が滲んでいた


「痛い〜」


傷を見ると痛さ倍増…泣きそう



そんな私の目の前に人影が見えて



顔を上げると


汗だくの愛武が立っていた


「大丈夫か?」



「愛武ぅ〜!!」



「どしたん?

膝擦りむいた?」



「うん…痛いよぉ〜」


愛武を見た瞬間涙が溢れた

「泣くなよぉ〜(笑)」


そう言って私の頭を

“ポンポン”

って撫でてくれる


優しさにまた涙が溢れる


みんな私の心配なんてしないのに


愛武は私の心配をしてくれる


それが嬉しくて嬉しくて仕方ない