千嘉はゆっくりとカーディガンを脱いで 下を向きワイシャツのボタンに手をかけたところで止まった 肩が微かに震えてるのが分かる 「……泣いてんの?」 「……泣いて…ない」 「泣いてんじゃん もしかして怖いわけ?」 「…違っ」 「じゃあ早く脱げよ?」 「…うっ……」 千嘉が泣いてる姿を見ても罪悪感を感じない 謝る気なんて起こらないし イライラが治まらなかった