音を奏でて~放課後の音楽室~

「多分、屋上だと思う。階段上がりきったところに、屋上に出れる窓があるから」


「分かりました。呼んできます」


みちる先生の家は3階建てになっている。


階段を上がって窓を開け、置いてあったスリッパを履き外に出る。


内田先生は、すぐに見つかった。


「先生」


声をかけて近づくと、先生がゆっくりと私の方を振り返った。


あれ?タバコの匂い?


不意に漂ってきたタバコの匂いに足を止める。


「どうかしましたか?」


「あっ、なんでもないです」


「そうですか」


気のせいかな?


先生、タバコ持ってないし。


そう思った私は、内田先生に笑顔を見せて、夕ご飯が出来たことを伝えた。