音を奏でて~放課後の音楽室~

おばあちゃんが着ている服の裾を、ギュッと握る。


「私・・・」


「いいんだよ。何も言わなくて」


私の背中を、おばあちゃんがゆっくりとさすってくれた。


ダメなお姉ちゃんだ、私。


妹のことを、好きと即答できなくて。


「私、悪いお姉ちゃん」


「そんなことないよ」


泣きそうになるのを、グッと我慢する。


「だって・・・」


「いい、優音ちゃん。良く聞いて」


私から身体を離したおばあちゃんは、私の頬を手で包んで、目を見つめてきた。


「優音ちゃんは、何にも悪くない。花音ちゃんだって悪くない。悪いのは、おばあちゃんたちよ」


「おばあちゃんは悪くない!おじいちゃんだって・・・」


「ごめんね、優音ちゃん」