音を奏でて~放課後の音楽室~

それから数日後、花音が家に戻ってきた。


「お姉ちゃん!」


私に抱きついてくる花音。


「お姉ちゃんに会うの久しぶりだもんね。よかったね、花音」


「うん」


お母さんの言葉に、花音は素直にうなずいた。


ねえ、花音。


私に会えて、そんなに嬉しい?


ほんとに嬉しい?


私は、花音のこと・・・好きじゃない。


ごめんね、心がキタナイお姉ちゃんで。


妹のこと好きになれないお姉ちゃんでごめんね。


「お姉ちゃん?」


花音が私を見て、不思議そうな顔をしている。


「花音、ピアノ弾いてあげようか?」