『…やだ』

「なっ?! 何でだよ」
心底驚いたように目を見開く

『アネキじゃなくてもいいだろ?』

「いやいや、本気だって!! 今回はめっちゃマジ!」

『そうだとしてもアネキはぜってーに駄目』
俺は植田を睨む



「何なんだよ、お前“弟”だろ? 何、自分の女に手ぇ出すな…みたいな目で睨むわけ」

俺は拳を固く握りしめる
―――“弟”

『何だよ、それ』
と言い残して席を立ち、教室を出て屋上に向かった。



屋上についた途端に携帯がなる

――《アネキ》