* * * 「おっす! 准サボリか??」 『寝坊…』 遊がいつものように声を掛けてくる 「じゃあ、おはよーさん」 『おう』 「…昨日大丈夫だったか?」 『あぁ、バイクありがとな。今日返しに行く』 「おう。誰かさんのせいで今日は朝早く起きて電車とバスで来ました」 『……帰り奢るよ』 「よろしく」 今までの遊の軽い口調が急に真面目になり 「香奈ネェのこと大事にしろよ?」 何もかも知っているような気がした。 でも何も言わずに俺が話すのを待って居てくれているような… 『…あぁ。…わかってる』