「准?! どうしたの?」

『アネキッ』
アネキが出て来た瞬間に腕を引いて抱き締めた。



「准…?」
ビックリしたような声を出すアネキの声が耳をくすぐり、
胸が締め付けられる

『ごめん』

「え?」

『アネキを傷付けるような事言ってごめん。……あんなこと思ったことないから』

「……」

『ホントはアネキの飯がずっと食べたかった』

「…じゃあ、何で?」

『負担になりたくなかった…』
“距離を置いてアネキを忘れるため”
このことは口が裂けても言えない



「バカ准~」
涙声でそう叫びながら俺の背中に手を回すアネキにやっぱり好きだと思ってしまう。